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2021年8月11日
安曇野店スタッフでSNS担当でもある私が、閉店後に盆花の束づくりの助っ人に呼ばれて行ってきました、本社の作業場!
普段は根っこのついている苗や鉢物のお世話をしながらお店をキレイに整えたり、店頭や電話で園芸相談に乗ったりしている身ですが、箱に入った切花からお客様の手に届くまでどのような加工をしているか、それくらいは把握しておりますぞ。
しかしながら、超繁忙期にフル稼働している様子は初めて見るため、本社のスタッフさん方に訝しげな目で見られつつワックワクで写真を撮りまくりましたので、(すごく長いレポートですが)どうぞご覧ください!!
さて着いてすぐの現場。相当作ってありますが、箱に入ったままのお花も相当残っています。今から左側の状態から右側のような束にするのでしょう。
ハイ、まず箱から出したら、長い茎の下半分ほどは葉っぱを取ります。
葉がつきすぎていると蒸散が激しくて萎れやすいのと、花瓶の水に葉が浸かってしまうと腐りやすいからです。
茎の堅い菊やバラは、機械でゴリゴリと一気にこそげ取る感じですね。
この、落とした葉の量で、これまでの作業量が慮られます……。
茎の折れやすいお花や、細い枝分かれの多いお花はひたすら人力作業です!(安曇野店からのお手伝い要員ほとんどここに投入)
それから、輸送中に花首が折れてしまった枝や、咲く見込みのない小さすぎるつぼみのついた枝なども1本1本見て取ります。
そういうつぼみをつけたままにしておくと、今咲いている花や、もうすぐ咲きそうな花に使うべき力が分散されて花もちが悪くなるのです。
それにしても、盆花には欠かせないオミナエシの花なんですが、とにかくポロポロこぼれやすくてそこら中真っ黄色に。
で、このように下っ葉を取るなどして整えた花を、いよいよ束にします。
既に決められた組み合わせを並べ、数人が流れ作業で頭の高さを同じに揃えながら本数を合わせ、束づくりマシンのレーンに乗せるのです!
このレーンが3本あります。
お盆だけど、当然盆花だけを売るのではないので、ガーベラ入りのカワイイ束を作るレーンがあったり。
※あと、下の写真の黄色い「危キケン険」マークの機械の中で、茎の下部を切り揃えています。
ハイ!ここを通過するときに、束がバラけないようにゴム糸で縛られます!この機械、その名も「たばりん」!(本当です。)
たばりんが結わった束を人間が取り、素早くスリーブに入れてまた戻します。
もう一度たばりんと、今度は自動で値札を張り付ける機械が待っています。
コイツがですね。相手は花なので、やさしくペロッと舐めるように貼り付けるんじゃないかと思いきや、束が下を通過する瞬間にブホッとすごい音がして、どうも風圧で値札飛ばしてつけているようなんですよね。速すぎて見えないけど、まったく触らずに貼り付けている(一番興奮したところです)。
最後に、スリーブがズレてしまわないように、たばりんさんがもう一度ゴム糸で留めて、完成です!
完成した束が続々と流れてくるのをおまとめします。
決まった数をバケツに差して、お届け先ごとに数量揃えます。
ワー、いっぱいできました!
明日の朝、このシャッターを開けて自社配送車に積み込んで、ハマの各店舗や取引先のスーパーにお届けします。
しかし、片付けのあとでストッカーの中を覗くと、まだこんなに開けていない箱が積んであるのでした。
明日同じ作業をするのですね……(おれたちの戦いはこれからだ!) ひとまず完。